医療通訳者との協働:医療従事者向けガイド
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質の高い医療を提供する上で、効果的なコミュニケーションは不可欠です。英語能力が限定的な患者や、ろう者の患者にとって、専門の通訳者は、医療従事者と患者の間で正確かつ尊重に配慮した安全なコミュニケーションを実現する上で重要な役割を果たします。
なぜNAATI認定通訳者を利用すべきか
NAATI認定通訳者は、倫理規定に従って業務を行うことが求められており、守秘義務、中立性、正確性を含む倫理基準を維持するための訓練を受けています。家族やバイリンガルスタッフとは違い、通訳者の役割は、感情的に関与することなく、複雑な医療用語やセンシティブな内容を適切に扱うことです。
NAATI認定通訳者を利用することで、以下につながります。
- 患者安全およびとインフォームドコンセントの向上
- 医療上および法的リスクの軽減
- 医療ミスや誤解の減少
- 患者満足度および医療成果の向上
- 医療関連法および差別禁止法に基づく法的・倫理的義務への対応の支援
通訳者を手配すべき場面
以下の場合には、通訳者を手配してください。
- 患者本人が希望した場合
- 患者の英語能力が限定的な場合
- 患者がろう者または難聴者である場合
- 同意取得を含む、複雑、センシティブ、または法的性質を持つ内容について話し合う場合
ストレスの多い状況や慣れない環境によって、普段は英語を理解できる患者であっても、コミュニケーション能力に影響が生じることがあります。特に、精神疾患、同意取得、診断に関わる場面では、子ども、家族、または訓練を受けていないスタッフに頼ることは避けてください。
重要なのは、通訳者は英語能力が限定的な人だけのためではなく、会話に参加するすべての人のためにいるということです。患者と十分にコミュニケーションが取れていないと感じた場合は、通訳者を手配してください。
通訳者の手配
多くの病院やクリニックには、通訳者手配の手続きが定められています。適切な言語サービスを確実に提供できるよう、所属組織のプロセスを確認し、可能な限り早めに手配を行ってください。
また、適切な通訳形態の選び方を含む、NAATIの「通訳者との協働方法」に関するガイダンスも確認してください。
手配時に必要な情報
通訳者を手配する際には、以下の情報が必要です。
- 患者氏名(小規模コミュニティにおけるセンシティブな内容についてはプライバシーに配慮してください)
- 必要な言語
- 予約日時および通訳時間の長さ
- 面談の種類および話し合う内容
- 住所(対面通訳の場合)
- 担当スタッフの氏名および連絡先
その他の留意事項
- 通訳を伴う診療・面談は、通訳を伴わない場合よりも時間が長くなることがあります。予約時間を設定する際には、この点を考慮してください。
- 患者に、通訳者の性別に関する希望があるか確認してください。
- 継続的な診察においては、同じ通訳者を希望する患者もいます。
セッション前
通訳者の待機場所
可能であれば、患者とは別に通訳者専用の待機場所を用意してください。これにより、職業上の適切な距離を保つことができ、診察前にスタッフが通訳者に事前説明(ブリーフィング)を行う場所としても活用できます。
通訳者へのブリーフィング
診療前に、通訳者に自己紹介を行い、ブリーフィングを行ってください。関連する背景情報や、診療で扱う内容を共有し、特にセンシティブな話題を含む場合はその旨も伝えてください。十分なブリーフィングを行うことで、通訳者は診察を円滑に支援するための準備を行うことができます。 ブリーフィングを含む、通訳者との協働方法については、NAATIのガイダンスを参照してください。
座席配置
対面診療の場合:患者、通訳者、医療従事者が三角形になるように座席を配置してください。これにより、明確なコミュニケーションが促進され、全員が会話に参加しやすくなります。
オースラン通訳の場合: 通訳者は、医療従事者の隣に座る、または立ち、患者の正面に位置するようにしてください。これにより、ろう患者は話者とアイコンタクトを保ちながら、ボディランゲージを確認することができます。長時間のセッションでは、2名の通訳者が交代で対応する場合があります。
遠隔通訳の場合: 必要な機器が揃っていること、およびその操作方法を理解していることを確認してください。電話通訳は、スピーカーフォン機能付き固定電話を使用することで、よりスムーズに行うことができます。
セッション中
面談・診察の開始時
まず、患者に対して自分自身と通訳者を紹介してください。通訳者の役割について説明し、通訳者はコミュニケーションを円滑にし、情報を追加・省略することなく、発言内容をそのまま通訳することを伝えてください。また、セッションの目的を説明し、患者がいつでも質問できるよう促してください。
面談・診察の終了時
理解を深めるため、重要なポイントをまとめて確認してください。患者が情報を理解しているか確認し、最後に質問の機会を設けてください。また、職業上の適切な距離を保つため、通訳者は患者とは別に退出するよう手配してください。
セッション後
特に複雑な診療・面談の後には、通訳者との振り返りの機会を設けてください。これにより、問題点について話し合い、効果的な連携につなげることができます。また、これは、通訳者の対応に関するフィードバックや懸念事項を共有する適切な機会でもあります。
追加リソース
詳細については、以下をご覧ください。