業務に適した専門家を選ぶ:NAATI資格の概要
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文書を翻訳する必要がある場合や、異なる言語を話す相手とコミュニケーションを取る必要がある場合には、適切な専門家を選ぶことが重要です。翻訳者は書面によるテキストを扱い、通訳者は音声または手話によるコミュニケーションを扱います。
NAATIの認定制度には、3種類の翻訳資格と6種類の通訳資格があります。本ガイドでは、それぞれの資格の対象業務についてご説明します。
NAATIは、すべての言語およびすべてのレベルで試験を提供しているわけではありません。ご自身の言語で試験が実施されていない場合でも、翻訳者・通訳者は、必要な訓練および言語能力を有していることを示す「認定実務(Recognised Practising)」資格を取得することができます。
また、同じ資格を持つ翻訳者・通訳者であっても、専門分野が異なる場合があることにご留意ください。NAATIオンラインディレクトリでは、認定資格保持者をを検索し、それぞれの経歴や資格の詳細を確認することができます。
NAATI認定制度の詳細については、NAATIウェブサイトをご覧ください
受験要件
NAATI認定を取得するには、すべての翻訳者・通訳者が複数の受験要件を満たす必要があります。資格ごとに要件(必要な訓練レベルなど)が異なりますが、いずれにも以下が含まれます。
- 通訳または翻訳に関する正式な訓練
- 英語またはオースランの言語運用能力
- 倫理能力:認定翻訳者・通訳者全員に適用される関連倫理規定に関する知識と理解
- 異文化対応能力:オーストラリアの文脈において、異文化間で業務を行うために必要な知識および技能
翻訳資格
翻訳資格には、求められる技能および経験レベルの異なる3種類の資格があります。
翻訳資格を有する実務者は、複雑な文書および比較的単純な文書を、ある言語から別の言語に翻訳することができます。また、既存の翻訳文を見直し、修正して正確性を確保することもできます。翻訳者は一方向または双方向で業務を行う場合があります。 例えば、ポーランド語と英語間の翻訳(一方向または双方向)などです。
認定実務翻訳者(Recognised Practising Translator) は、NAATIによる技能試験は受けていませんが、最低限の研修および資格要件を満たしており、継続的に翻訳業務に従事している翻訳者です。多くの場合、NAATI試験が実施されていない言語で活動しています。
ある言語において認定資格保持者が存在しない場合、認定実務翻訳者が認定資格保持者と同様の業務を担当することがあります。
認定翻訳者(Certified Translator)は、最低限の訓練および資格要件を満たしており、NAATIによる技能試験に合格しています。これは、現行の認定制度における最高位の翻訳資格です。
NAATIによる評価項目- 複雑ではあるが専門特化していない文書の翻訳
- 複雑ではあるが専門特化していない翻訳文のレビュー
認定上級翻訳者(Certified Advanced Translators)は、旧NAATI 認定制度(2018年以前)において付与されていた上位資格です。現在、試験は実施されていませんが、現在もこの資格を保持している翻訳者もいます。
通訳資格
通訳資格には、コミュニティ通訳および会議通訳という2つの主要分野にまたがる6種類の通訳資格があります。
認定実務通訳者(Recognised Practising Interpreter)は、NAATIによる技能試験は受けていませんが、最低限の研修および資格要件を満たしており、継続的かつ最近の通訳実績を有する通訳者です。多くの場合、NAATI試験が実施されていない言語で活動しています。
ある言語において認定資格保持者が存在しない場合、認定実務通訳者が認定資格保持者と同様の業務を担当することがあります。
仮認定通訳者(Certified Provisional Interpreter)は、主に2者間で行われる一般的かつ比較的複雑でない会話における通訳技能について試験を受けています。「仮(provisional)」という名称は、認定通訳者レベルで求められる、より幅広い通訳技能について、NAATIによる評価がまだ行われていないことを示しています。
NAATIによる評価項目- ロールプレイヤーを用いた、英語話者と他言語話者間の対面(またはビデオ)および遠隔(電話)会話の通訳
認定通訳者(Certified Interpreters)は、ほとんどの場面において高度な通訳業務に対応できます。NAATIの仮認定通訳者試験および認定通訳者試験の両方に合格しています。
NAATIによる評価項目- 2者間の会話通訳
- 一方の言語の書面から別の言語の口頭表現へサイトトランスレーションする技能
- モノローグの通訳(逐次通訳および同時通訳)
認定専門医療通訳者(Certified Specialist Health Interpreter)は、医療分野における通訳を専門とする、豊富な経験と高度な技能を有する通訳者です。一般的な医療知識に加え、言語聴覚病理学に関する内容を含む、医療現場における通訳者の役割についての医療知識試験に合格しています。また、専門家同士のコミュニケーション(医師が患者について他の医療従事者と話す場面など)を通訳する能力や、精神医療分野における通訳能力を評価する通訳試験にも合格しています。このレベルに進む前に、認定通訳者として実務経験を積み、専門的な訓練を受けています。 They worked as Certified Interpreters and received specialist training before advancing to this level.
NAATIによる評価項目- 医療知識試験
- モノローグの逐次通訳
- 精神医療分野におけるモノローグの同時通訳
- 単一言語によるやり取りの通訳(複雑な状況下で複数の英語話者を同時通訳する技能)
認定専門法律通訳者(Certified Specialist Legal Interpreter)は、法律分野における通訳を専門とする、豊富な経験と高度な技能を有する通訳者です。一般的な法律知識および法律分野における通訳者の役割に関する法律知識試験に合格しています。 また、専門家同士のコミュニケーション(裁判官と弁護士のやり取りなど)や、法廷での反対尋問を通訳する能力を評価する通訳試験にも合格しています。このレベルに進む前に、認定通訳者として実務経験を積み、専門的な訓練を受けています。
NAATIによる評価項目- 法律知識試験
- 対話形式課題(模擬反対尋問場面の逐次通訳)
- モノローグの逐次通訳
- 単一言語によるやり取りの通訳(複雑な状況下で複数の英語話者を同時通訳する技能)
認定会議通訳者(Certified Conference Interpreter)は、条約交渉や学術会議など、国内外の高度な会議の場において、極めて複雑かつ専門性の高い内容を通訳することができます。認定会議通訳者は、通常、会議通訳に関する専門的な訓練を受けており、豊富な実務経験を有しています。この資格は、一つの通訳方向(例:日本語から英語、または英語からオースラン)を対象としていますが、複数の通訳方向の資格を有する通訳者もいます。
NAATIによる評価項目- 未知原稿によるスピーチのモノローグ逐次通訳
- 既知原稿および未知原稿によるスピーチのブース内モノローグ同時通訳